【増上寺】東京タワーを背景に歴史と文化を堪能できる寺院
創建と歴史的背景
増上寺は、明徳4年(1393年)に浄土宗第8祖・酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって、武蔵国豊島郷貝塚(現在の千代田区平河町から麹町にかけての土地)で開山されました。室町時代から戦国時代にかけて、浄土宗の東国の要として発展しました.徳川家との深いゆかり
安土桃山時代、徳川家康が関東の地を治めるようになってまもなく、徳川家の菩提寺として増上寺が選ばれました。天正18年(1590年)に家康公が当時の住職・源誉存応(げんよぞんのう)上人に深く帰依したことがきっかけとなり、慶長3年(1598年)には現在の芝の地に移転しました。江戸幕府の成立後、家康公の手厚い保護を受け、増上寺の寺運は大隆盛へと向かいました。境内と主要な建造物
境内には数多くの歴史的建造物が残っています。特に注目されるのは、重要文化財に指定されている三解脱門です。この巨大な朱塗りの門は、第二次世界大戦中の東京大空襲を逃れた貴重な建造物であり、東日本最大級の木造門として知られています。 大殿は昭和49年(1974年)に再建され、首都圏最大級の御堂として知られています。ここでは極楽の世界を目で見て感じることができる造りです。さらに、安国殿や経蔵、御成門なども戦災を逃れた建物として残っています!貴重な宝物と文化財
境内には多くの貴重な宝物と文化財が所蔵されています。例えば、インドのマハボディ寺院から贈られた釈迦三尊(釈尊、ラーフラ尊者、アーナンダ尊者)の御舎利が大殿地下ラウンジに奉安されています。また、寛文5年(1665)に書写された紺紙金泥浄土三部経や、法然上人の七百年御忌に発願された髪繍曼荼羅(観経曼荼羅)も見どころです。聖徳太子立像や酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人像なども、境内で見ることができます。徳川将軍家の墓所
境内には、徳川家の6人の将軍(秀忠公、家宣公、家継公、家重公、家慶公、家茂公)の墓所が設けられています。また、和宮(静寛院宮)や将軍生母らの墓もあり、歴史的価値が非常に高いです!四季の風景とイベント
境内には美しい庭園が広がり、春には桜、秋には紅葉が楽しめるため、四季折々の風景が訪れる人々を魅了します。年間を通じて様々なイベントが開催されています。初詣やみなと区民祭り、春の法然上人の忌日法要など、地域の文化や歴史を体験する絶好の機会!特に七夕の「七夕祈願会」では、三解脱門から大殿までの間で「和紙キャンドルナイト」の展示が行われます!現代的な魅力
境内は広く、晴れた日には清々しい雰囲気を楽しむことができます。東京タワーを背景にした写真撮影スポットとしても人気で、ゆったりとした空間で癒やされることができます。早朝のお参りや夕暮れ時の訪問もおすすめ◎お地蔵様が多く、かわいらしいと評価されています。 参拝後には、境内の寺カフェで一息つくこともできます。静かな雰囲気の中でお茶を楽しむことができるため、心身ともにリフレッシュできます。徳川将軍家の墓所や宝物展示室も見逃せないポイントで、歴史と文化を深く感じることができますよ!この投稿をInstagramで見る