【かんだやぶそば】伝統を今に伝える。江戸の粋と風情が息づく老舗の本格手打ち蕎麦店
東京メトロ丸ノ内線・淡路町駅から徒歩3分。千代田区神田淡路町にある「かんだやぶそば」は、1880年創業の老舗蕎麦店で、江戸の蕎麦文化を今に伝える名店です。
歴史を継承する再建の佇まい
関東大震災や火災を乗り越え、2014年に新たな店舗で営業を再開。建物は現代的でありながら、店の歴史や情緒を感じさせる意匠が随所に施されており、創業当初の雰囲気を大切にしながら営業を続けています。
色香と技が際立つ名物せいろうそば
看板料理の「せいろうそば」は、細打ちでほんのり淡い緑色の蕎麦が特徴。この色は、夏らしい爽やかさを出すために初代店主が若芽を練り込んだのが始まりで、現在はクロレラを使って再現されています。蕎麦粉とつなぎの小麦粉の比率は10対1。しっかりとした香りと、のど越しのよさが感じられます。つゆは鰹節と昆布を用いたやや辛口の仕上がりで、蕎麦を半分ほどだけ浸して食べるのがここの流儀。芝海老を胡麻油で揚げたかき揚げ「天たね」や、鴨の旨味が溶け出した「鴨せいろう」も人気があり、季節に応じた限定そばや一品料理も用意されています!
江戸の粋を感じる落ち着いた空間
客席は1階と2階に分かれており、全席禁煙で合計約100席。2階には個室もあり、会食や接待にも対応できます。庭を望む席や、女将が注文を通す際に発する独特の節回しなど、細部にまで江戸の粋が感じられる空間で、落ち着いて食事を楽しめるようになっています。建築と接客の両面からも、長年にわたって築かれてきた信頼と格式が感じられる一軒ですよ!
